katsudoraの自由帳

自分が興味のあることを自由に書いていきます。

ITシステム管理者なら取っておきたい資格「ITIL(RCV)」の研修&試験を受けてきた感想

はじめに

毎年、予算の都合が合えば

会社からIT系の資格取得をサポートしてもらえるので

今年は東京でITILのRCVという資格を受験してきました。

 

月曜日から金曜日までの

5日間で最初の4日間が座学&研修、

最後の1日で試験勉強&試験というスタイルです。

 

去年取得したITILのOSAという資格は、

私の実務経験により近い運用の分野だったため、

理解しやすかったのですが、

RCVは運用の前段階の分野になるので

ちゃんと理解できるのか少し不安なまま当日を迎えました。

 
ITILとは

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ITILは、アイティルと読みます。

Information Technology Infrastructure Library

の略です。

 

ITサービスマネジメントにおける

ベストプラクティス(成功事例)をまとめた

書籍群となります。

 

1989年に英国政府から公表されました。

 

まず、ITILファンデーションという

ITサービスマネジメントについての

知識を証明する世界共通のITIL入門認定資格

があります。

 

この資格を取得できると次に

ITILプラクティショナITILインターミディエイト

という資格の取得に挑戦することができます。

 

これらの資格を決められた単位以上取得すると

さらに上位のITILエキスパートITILマスター

といった資格に挑戦することができます。

 

■マスター取得までの流れ

 

ファンデーション(2単位)

 

↓ ファンデーションの資格を持っていることが条件。

 

プラクティショナ(3単位)
インターミディエイト[PPO](4単位)
インターミディエイト[SOA](4単位)
インターミディエイト[RCV](4単位)
インターミディエイト[OSA](4単位)

 

↓ ファンデーションを含めて合計で17単位

  持っていることが条件で

  Managing Across the Lifecycle試験を

  受けることができます。

  この試験に合格し、合計で22単位以上取得する

  ことでエキスパートの資格を得ることができます。

 

エキスパート

 

↓ エキスパートの資格を持っていることが条件。

  経歴書の提出および面接によって進められるため、

  試験によって認定されるものではありません。

 

マスター

 

ITILインターミディエイト(RCV)とは

 

入門認定資格のITILファンデーションより

上位の専門的な知識習得の証明となる資格です。

 

PPO、SOA、RCV、OSAの4つのモジュールの中で

リリース、コントロールおよび妥当性の確認という

分野のプロセスや役割を学ぶことができます。


会場について

 

私が受けた研修は墨田区にある会社の中にある

教育施設で行われました。

 

最寄り駅は住吉駅または錦糸町駅で

アクセスも良く駅から歩いて10分から15分程度です。

 

ホテルは錦糸町のほうが

数が多く駅近なので便利です。

 

私はココのビジネスホテルに泊まりました。

www.katsudora.tokyo

 

研修に昼食券がセットになっていたので

綺麗な社員食堂でランチを食べることができました。

※半沢直樹のドラマ撮影にも使われていたみたいです。


講義と演習について

 

座学での講義がキリのいいところまで

終わったらグループで演習という流れの

繰り返しで進んでいきます。

 

演習は時間が経つのが早いですが、

講義の時間はものすごく長く感じます笑

 

講義の内容をとにかく暗記するというよりは、

演習でITILの考え方ってこうゆうことなんだと

感じ取っていくのが良さそうです。


試験について

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試験からはこれまで4日間講義をしていただいた

講師の方から試験担当の別の方にチェンジします。

 

4日間教えてくれた講師の方とも

ここでお別れかと思うと少し寂しくになります。

※前回もそうだったのですが、

 結局今年も同じ講師の方だったので

 来年も教えていただくことになるのかもしれません笑

 

試験は最終日の午後に90分間で行われます。

鉛筆、シャープペンによるマークシート式です。

 

全て4択の8問で各5点の計40点満点。

8問の合計で7割の28点以上取れたら合格です。

 

配点は5点、3点、1点、0点なので

1点や0点の地雷を踏まなければ大体は合格できます。

 

明らかに違うなという選択肢がある問題は

地雷を避けられるのでとても楽なのですが、

4つとも5点かもしれないし0点かもしれないと

思ってしまう問題も中にはあるので厄介です。

 

試験勉強をするときは、

テキストを暗記するよりもこれは地雷だと

見分けられるようにするほうが時間もかからず効率的。

模擬試験の冊子がもらえるので

これを繰り返して見分け方を覚えるほうが良いかも。


合格発表

 

昔はEXINというサイトでITILの資格を

管理していたのですが、最近はPeopleCertという

サイトで管理しているそう。

 

初日にサイト登録していない人は

登録を求められてうまくいかないと

試験が受けられないと言われてしまうので

事前に登録しておくことをおすすめします。

 

※別のインターミディエイトの試験を受けた際に、

 ファンデーションの資格を持っていることを

 証明するためPeopleCertへ認定証を

 アップロードする必要があり、認定証を持って

 こなかったので大変焦りました。

 (結局EXINのサイトからダウンロードして事なきを得ました。)

 

試験を受けた後、

大体2営業日後にPeopleCertに登録した

メールアドレスに結果を確認するリンクが届きます。

 

ただ、今回もそうでしたが

件名がコングラチュレーションなので

タイトルで結果がもろバレします笑

※落ちたら件名はどうなるんでしょうね。Sorry?


おわりに

 

なんとか資格を取得することが出来て良かったです。

 

このITILという資格は現行V3という

バージョンなのですが、V4という新しい

バージョンが最近になって出てきました。

 

V3がいつ終了するというアナウンスは

まだありませんが、終わってしまう前に

17単位以上持っておかないと、

V4のITIL Managing Professional試験が

受けれないそうです。

 

またV4のファンデーションから

受け直すのは面倒なのでV3が終了する前に

17単位取得するのを直近の目標として

頑張っていきたいなぁと思っています。