ドラフト会議のくじ引きって先に引くのと後に引くのって有利不利はあるの?気になったので調べてみた結果
はじめに
ドラフト会議って何?
ドラフト会議がよくわからない方のために説明すると
プロ野球の球団が獲得したいと思っている
高校生、大学生、社会人、独立リーグなどの選手と
入団交渉をするために交渉権をどの球団が獲得するかを決める会議です。
基本的には球団ごとに順番で選手を指名していく
のですが、希望する選手が重なってしまった場合は、
くじ引きにて交渉権を決定します。
くじ引きとは
くじ引きとは?
選手の指名が重なった場合は、
くじ引きによって交渉権をどの球団が獲得するかを
決めます。
今年のドラフト会議は、例年より
くじ引きによる抽選が多かったように思います。
ハズレ1位での再抽選を含めると
今年は3球団以上のくじ引きが4回ありました。
くじ引きの順番
くじを引く順番は、その年のペナントレースの
順位で決まります。
順位の低い球団から順番に引くことができます。
今年の順番はこちら。
①楽天(パリーグ6位)
②阪神(セリーグ6位)
③ロッテ(パリーグ5位)
④中日(セリーグ5位)
⑤オリックス(パリーグ4位)
⑥DeNA(セリーグ4位)
⑦日本ハム(パリーグ3位)
⑧巨人(セリーグ3位)
⑨ソフトバンク(パリーグ2位)
⑩ヤクルト(セリーグ2位)
⑪西武(パリーグ1位)
⑫広島(セリーグ1位)
この順番をウェーバー順と言います。
セリーグとパリーグどちらが先かを決めているのは、
その年の交流戦の順位になります。
(今年はパリーグが勝ち越したのでパリーグが先。)
今年のドラフト結果
今年のくじ引きの結果は?
今年の結果はどうだったのかというと以下の通りです。
(3球団以上競合した場合のみ)
藤原恭大選手
楽天 ⇒ 阪神 ⇒ ロッテ
ロッテが交渉権獲得
根尾晃選手
中日 ⇒ 日本ハム ⇒ 巨人 ⇒ ヤクルト
中日が交渉権獲得
小園海斗選手
オリックス ⇒ DeNA ⇒ ソフトバンク ⇒ 広島
広島が交渉権獲得
辰巳涼介選手
楽天 ⇒ 阪神 ⇒ 巨人 ⇒ソフトバンク
楽天が交渉権獲得
結果から推測する
結果を踏まえると最初もしくは最後に引くと
交渉権を獲得できているように見えます。
では数学的にみると確立は同じなのでしょうか。
確率を計算してみる
計算するとこうなる
根尾選手、辰巳選手のパターンの
最初に当たりくじを引くパターン。
これは計算をするまでもなく1/4となります。
次に藤原選手、小園選手の
最後に当たりくじを引くパターン。
最初の球団がハズレくじを引く確率は、3/4。
2番目の球団もハズレくじを引く確率は2/3。
3番目の球団もハズレくじを引く確率は1/2。
これで最後の4番目の球団が当たりくじを引く確率は
(3/4)×(2/3)×(1/2)で6/24。
つまり1/4となり、最初に当たりくじを引く確率と
同じになります。
まとめ
つまりドラフトのくじ引きを引く順番は、
ウェバー順で先に引くほうが優先されているものの
確率論的に言えばまったく確率は同じで
最初に引いたほうが有利だったり、
不利だったりすることはないという結論になりました。
「残り物には福がある」、「1番福」など
確率だけでは表せないような部分が
今回のような結果につながった気もします。
早くも来年のドラフトが楽しみです。
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